Wixで作ったサイトをWordPressへ移したいとき、「Wixのデータを書き出して、WordPressに読み込めばいい」と考えがちです。しかし、WixのサイトはWixのサーバーで動くことが前提の仕組みで、別のサーバーへそのまま持ち出すことはできません。
この記事では、Wixのサイトを「ページ」「ブログ記事」「画像」「URL」「ドメイン」に分けて、それぞれをWordPressへ移す方法を解説します。
この記事のまとめ
- Wixは、サイトを外部のサーバーへエクスポートすることをサポートしていません(Wix公式ヘルプより)。
- ページは、公開中のサイトをもとにWordPressで作ります。ブログ記事はRSSフィードから取り込む方法もありますが、フィードに載るのは最新の20件までです。
- Wixで購入したドメインは他社へ移管できます。購入から60日以内は移管できないなど、ICANNのルールがあります。
目次
Wixのサイトは、エクスポートできない
Wixの公式ヘルプでは、WixのサイトはWix独自の技術とサービスの上で動く仕組みのため、外部のサーバーでのホスティングはサポートしていないと説明されています(Wix ヘルプセンター「Wix サイトを外部ホストにエクスポートまたは埋め込む」、2026年9月29日確認)。
そのため、WordPressへ移すには、ページ・ブログ記事・画像などを、WordPress側に1つずつ用意する必要があります。
移すものと、その方法
| 移すもの | WordPressへ移す方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| ページ | 公開中のページをもとに作り直す、またはツールで取り込む | PC・スマホそれぞれの表示を確認する |
| ブログ記事 | RSSフィードから取り込む、または1件ずつ作り直す | フィードに載るのは最新の20件まで。本文中の画像や公開日も確認する |
| 画像 | WordPressのメディアに保存する | Wixのサーバーの画像を参照したままにしない |
| URL | WordPressで同じURLにするか、301リダイレクトを設定する | ブログ記事のURLの形は、WixとWordPressで変わることが多い |
| フォーム | WordPress側でフォームを用意する | 送信先と通知メールを設定し直す |
| ストア・予約・会員 | WordPressのプラグインなどで作り直す | データや仕組みは、そのままでは移らない |
| ドメイン | Wixで購入したドメインは他社へ移管。外部で取得したドメインはDNSを変更 | 購入から60日以内は移管できない。メールのMXレコードに注意 |
ページ:公開中のサイトをもとに作る
Wixのページは、WordPressのテーマやブロックエディタで作り直すか、公開中のページを取り込むツールを使って用意します。
WPSitePortを使う場合、Wixのページは「見た目をそのまま複製する」方法で取り込みます。元のHTML・CSSを保ったまま、ビジュアルエディタでの変更をその上に重ねる仕組みです。1回の登録で1ページをコピーするので、ページごとにURLを入れてコピーします。Wixで作ったページでどこまで再現できるかは、コピーしたあとのレポート(見た目の一致度と、確認が必要な項目)で確かめられます。
ブログ記事:RSSフィードで取り込むときの注意点
Wixブログには、記事を配信するRSSフィードがあります。WordPressには、RSSフィードから投稿を取り込む「RSS」インポーター(管理画面の「ツール → インポート」)があるので、これを使って記事を移す方法があります。
ただし、Wixの公式ヘルプによると、ブログのRSSフィードに表示できるのは最新の記事の最大20件までで、カテゴリーごとのRSSフィードは取得できません(Wix ヘルプセンター「Wix ブログ:サイトに RSS ボタンを追加する」、2026年9月29日確認)。記事が20件を超える場合、RSSで取り込めるのは最新の20件だけで、残りは別の方法で移す必要があります。
RSSで取り込んだ記事は、次の点を確認しましょう。
- 本文が全文入っているか:本文の一部しか入っていない場合は、残りを手で補います
- 本文中の画像:取り込んだ本文の画像は、Wixのサーバーの画像を参照したままです。WordPressのメディアに保存し直します
- 公開日・カテゴリー:公開日が元の記事と同じか、カテゴリーが付いているかを確認します
- タイトルと説明文:検索結果に表示されるタイトルと説明文(meta description)を設定し直します
記事が多い場合は、すべてを移すか、アクセスのある記事を優先して移すかを先に決めておくと、作業の量を見積もりやすくなります。
URL:古いURLと新しいURLの対応表を作る
WixからWordPressへ移ると、ブログ記事などのURLの形が変わることがあります。検索順位への影響をおさえるには、古いURLと新しいURLの対応表を作り、変わるURLには301リダイレクトを設定します。
Googleは、URLが変わるサイト移転について、対応表の作成、サーバー側での恒久的なリダイレクト(301など)、内部リンクの更新、サイトマップの送信などを案内しており、リダイレクトは1年以上残すことを推奨しています(Google 検索セントラル「URL の変更を伴うサイト移転」)。
ドメイン:Wixで購入したドメインを移管する
Wixで購入したドメインは、他のドメイン管理会社へ移管できます。Wixの公式ヘルプの内容をまとめます(Wix ヘルプセンター「Wix で取得したドメインを他社へ移管する」、2026年9月29日確認)。
- Wixアカウントの「ドメイン」で、対象のドメインの「ドメイン設定」を開きます
- 「Wix から移管」を選び、「ドメインを移管する」→「移管する」をクリックします
- ドメインの登録者の連絡先メールアドレスに、移管認証コード(EPPコード)が届きます
- 移管先のドメイン管理会社の案内に沿って、EPPコードを使って移管を申し込みます
注意点は次のとおりです。
- ICANNのルールにより、購入から60日以内は移管できません。登録者の連絡先情報を変えた場合も、60日間は移管できなくなります
- 移管が完了するまで、最大7日かかることがあります
- 移管すると、Wixのサイトとの接続は解除されます。移管後の連絡先情報・DNS設定・更新の支払いは、移管先で管理します
- Wixのドメインでビジネス用のメールアドレスを使っている場合、移管後にMXレコードを追加し直す必要があります
Wixの外で取得したドメインをWixにつないでいる場合は、移管は不要です。ドメインを管理しているサービスで、DNSの向き先をWordPressのサーバーに変えます。
ストア・予約・会員の機能がある場合
Wixのストア、予約、会員などの機能はWixのサービスの上で動いているため、ページの見た目を移しても、その仕組みやデータは移りません。WordPressでは、それぞれに対応するプラグイン(ネットショップならWooCommerceなど)で作り直すことになります。WPSitePortも、これらの機能はコピーしません。
コピーしたページで確認すること
Wixのページは、表示するときにJavaScriptで組み立てられる部分が多いので、コピーしたあとは次の点を確認します。
- 文字が崩れていないか(フォントの置き換えで、改行の位置が変わっていないか)
- 画像と背景がすべて表示されるか
- スマホの表示が、元のページと同じ並びになっているか
- ボタンやリンクが、WordPress側の正しいページにつながるか
- フォームを送信して、通知メールが届くか
- ストア・予約・会員など、Wixの機能に頼っている部分が残っていないか
開発者コメント
WPSitePort 開発者に聞きました
どの程度なら実務投入できると考えていますか?(抜粋)
一方で、ECや予約システム、会員サイトなど、サイトの裏側に複雑な仕組みがあるものは別途対応が必要になります。このツールだけですべてを終わらせるというより、まず自動変換で大部分を作り、その後必要なところだけ人が調整する、という使い方が、現時点では現実的だと思っています。
Wixから移すときのチェックリスト
- ページのURLの一覧(古いURLと新しいURLの対応表)を作った
- ブログ記事の数と、WordPressに移した記事の数が合っている(RSSで取り込めるのは最新の20件まで)
- 本文中の画像を、WordPressのメディアに保存した
- 公開日・カテゴリー・タイトル・説明文を確認した
- フォームの送信先と通知メールを設定した
- ストア・予約・会員の機能の代わりを用意した
- ドメインを移管した(購入から60日以上たっていること)、またはDNSを変更した
- メールのMXレコードを確認した
- 301リダイレクト、サイトマップ、Search Consoleを設定した
WPSitePortを無料で試す
無料版は登録なしでダウンロードでき、1ページのコピーと、ビジュアルエディタでの編集をお試しいただけます。まずはWixで作ったページを1ページ、WordPressにコピーしてみてください。
この記事は、WPSitePortの開発元である株式会社InfraAcademyが作成しました。各サービスの仕様は、2026年9月29日に公式ヘルプで確認した内容です。
