ペライチからWordPressへ移るとき、実際の作業で手間がかかりやすいのが、ページそのものよりも独自ドメインの扱いです。ペライチで取得したドメインを使っている場合は、ドメインを外部へ移管する手続きが必要になり、DNSやメールの設定も関わってきます。
この記事では、ページの移行とドメインの移行を分けて、それぞれの手順と注意点を解説します。
この記事のまとめ
- ペライチで作ったページは、他社のサーバーで使える形では提供されていません(ペライチ公式ヘルプより)。WordPressでは、公開中のページをもとにページを用意します。
- ペライチで取得したドメインは外部へ移管できます。取得から60日以上たっていること、有効期限まで15日以上あることが条件です。
- 移管したあとは、移管先でDNSを設定します。同じドメインでメールを使っている場合は、MX・TXTレコードの設定も必要です。
目次
まず確認:ページの移行と、ドメインの移行は別の作業
ペライチからWordPressへ移る作業は、次の2つに分かれます。
- ページの移行:ペライチで作ったページを、WordPressで同じように表示できるようにする
- ドメインの移行:今のドメインで、WordPressのサイトが表示されるようにする
ドメインをどこで取得したかによって、2つ目の作業が変わります。
- ペライチで取得したドメイン:ドメインを、外部のドメイン管理会社へ移管します(次の章)
- 他社で取得して、ペライチにつないでいるドメイン:移管は不要です。ドメインを管理しているサービスで、DNSの向き先をWordPressのサーバーに変えます
ペライチのページは、そのまま持ち出せない
ペライチの公式ヘルプでは、FTPを使ったファイルのアップロードやダウンロードはできず、ペライチで作成したホームページは、他社のレンタルサーバーなどで使える形式では提供していないと案内されています(ペライチヘルプ「FTPについて」、2026年9月29日確認)。
そのため、WordPressへ移すには、公開中のページをもとに、WordPressで作り直すか、ツールで取り込みます。WPSitePortでは、ペライチのページは「見た目をそのまま複製する」方法で取り込み、元のHTML・CSSを保ったまま、ビジュアルエディタでの変更をその上に重ねます。1ページのLPなら、1回の登録でコピーできます。
ペライチで取得したドメインを移管する条件と手順
ペライチの公式ヘルプの内容をまとめます(ペライチヘルプ「ドメインの外部移管について」、2026年9月29日確認)。
移管できる条件
- ドメインの購入から60日以上たっていること
- ドメインの有効期限まで15日以上残っていること
購入から60日間は、ICANNのルールで移管できません。また、ペライチでは有効期限の30日前にドメインの自動更新の決済が行われ、そのあとに移管しても返金されないため、移管のタイミングに注意が必要です。
手順
- ペライチにログインし、「ドメイン管理 → 詳細 → ドメインの外部移管」を開きます
- 移管ロックを解除します(初期状態ではロックがかかっています)
- 表示されたAuthCode(認証コード)をコピーします
- 移管先のドメイン管理会社の管理画面で、ドメイン名とAuthCodeを入れて移管を申し込みます
- 届いた承認のメールに対応します(メールの届き先は、移管先の会社によって異なります)
- 移管の完了を待ちます(3日〜2週間程度)。完了すると、ペライチのドメインの一覧からドメインが消えます
移管したあとの設定
移管が完了したら、移管先の管理画面でDNSを設定します。WordPressのサイトを表示するには、WordPressのサーバーの案内に沿ってAレコードなどを設定します。同じドメインでメールを使っている場合は、MX・TXTレコードの設定も必要です。
移管の手続き中や完了の直後は、DNSの設定が切り替わるタイミングで、サイトやメールが使えなくなる時間が出ないように、設定する値を前もって準備しておきましょう。
おすすめの作業の順番
- WordPressのサーバーを用意する:WordPressをインストールし、SSLを使えるようにします
- ページをWordPressに用意する:公開前は「検索エンジンでの表示」で、検索エンジンに登録されないようにしておきます
- 移管の条件を確認する:取得から60日以上、有効期限まで15日以上。自動更新(有効期限の30日前)のタイミングも確認します
- 今のDNSの設定を控える:特にメール(MX・TXT)の値
- 移管を申し込み、完了を待つ
- 移管先でDNSを設定する:WordPressのサーバーへ向けるレコードと、メールのレコード
- 確認する:表示(PC・スマホ)、SSL、フォーム、メールの送受信、Search Console
- ペライチの契約を見直す
SEOを引き継ぐ
同じドメインのままWordPressへ移る場合も、ページのURL(パス)が変わるなら、古いURLから新しいURLへ301リダイレクトを設定します。Googleは、URLが変わるサイト移転について、古いURLと新しいURLの対応表を作る、サーバー側で恒久的なリダイレクトを設定する、サイトマップを送信する、Search Consoleで状況を見守る、といった手順を案内しています(Google 検索セントラル「URL の変更を伴うサイト移転」)。
ページのタイトル、説明文(meta description)、SNSでシェアされたときの表示(OGP)も、WordPress側で同じ内容にしておきます。WPSitePortは、コピーのときにタイトル・説明文・OGPも取り込みます。
ページとドメインでは、かかる時間が違う
ページの移行は、WordPress側の作業だけで進められます。一方、ドメインの移管は、申し込んでから完了まで3日〜2週間程度かかるとペライチのヘルプで案内されています。さらに、DNSの変更が行き渡るまでに数時間かかることもあります。
そのため、次の順番で進めると、サイトが表示されない時間を作らずに済みます。
- ページをWordPressに用意し、表示を確認しておく
- 移管の条件(取得から60日以上、有効期限まで15日以上)を確かめて、早めに移管を申し込む
- 移管が完了したら、すぐに移管先でDNSを設定する(メールのMX・TXTも)
- 表示とメールを確認するまで、ペライチのページは残しておく
ペライチからWordPressへ移るときのチェックリスト
- ドメインをどこで取得したか確認した(ペライチか、他社か)
- ドメインの取得日と有効期限を確認した(取得から60日以上、有効期限まで15日以上)
- 自動更新(有効期限の30日前)のタイミングを確認した
- 今のDNSの設定(特にメールのMX・TXT)を控えた
- WordPressのサーバーを用意し、SSLを使えるようにした
- ページをWordPressに用意し、PC・スマホで表示を確認した
- フォームの送信先と通知メールを設定した
- 計測タグを設置した
- URLが変わるページに301リダイレクトを設定した
- 移管後、DNS・メール・表示・Search Consoleを確認した
開発者コメント
WPSitePort 開発者に聞きました
どの程度なら実務投入できると考えていますか?(抜粋)
一般的なコーポレートサイトやサービスサイト、LPのような構成であれば、かなり実用的に使えると考えています。特に、テキスト、画像、ボタン、見出し、背景、カラムレイアウト、一般的なレスポンシブデザインを中心としたサイトとは相性が良いです。
WPSitePortを無料で試す
無料版は登録なしでダウンロードでき、1ページのコピーと、ビジュアルエディタでの編集をお試しいただけます。1ページのLPなら、無料版でWordPressにコピーして見た目を確かめられます。
この記事は、WPSitePortの開発元である株式会社InfraAcademyが作成しました。各サービスの仕様は、2026年9月29日に公式ヘルプで確認した内容です。
